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kintone hive sapporo vol.2 開催レポート
開催日:2024年4月26日 会場:札幌クリエイティブスタジオ

講演レポート&登壇動画

株式会社クナウパブリッシング

田中 良治 氏/荒 圭太郎 氏

 クナウパブリッシングは北海道帯広市に本社を置く印刷・出版会社。1954年に印刷会社として創業し、今年で70周年を迎える。現在では出版業、広告業、デジタルコンテンツ製作業、旅行業、店舗経営など複数の事業を手がけている。ちなみに社名のクナウはアイヌ語でフクジュソウを意味する「クナウノンノ」が由来だという。

 登壇したのは動画制作が得意な取締役副社長の田中良治氏と、田中氏とは親子ほどの年の差がある若手IT担当の荒 圭太郎氏。紙であふれかえった勤務管理と属人化されまくった印刷工程管理のレガシーをkintoneで改善した話を披露した。「20年前のレガシーに対して立場も考え方も違った社員が挑んだ壮大なストーリーを聞いていただきたい」と田中氏はストーリーを始める・・・

システムバンク株式会社

中村 直樹 氏

 創業41年となるシステムバンクは札幌のソフト開発会社。自治体向けの公営住宅管理システムや医療機関向けAI勤務表作成システムなどニッチ分野でのソフトウェア開発・販売を手がけている。社員は55名で、7割はエンジニア。「札幌未来牽引企業創出事業」で札幌市からの支援企業にも選出されている。

 今回登壇した中村直樹氏は、同社でSEやPM、取締役などを経て、2021年9月に代表取締役に就任。就任して直面したのは、見たい情報が見られなかったこと。「創業してから40年近く蓄積されてきた情報がまったく整理されていない。しかも、共有されていないためお客さまからの問い合わせやトラブルの対処が遅れてしまう」と中村氏は語る・・・

根強い「紙文化」からDX推進へ

株式会社デーリー東北新聞社

十文字 孝太 氏

 青森県八戸市からやってきたデーリー東北新聞社の十文字氏は、「根強い紙文化からの脱却」というタイトルで、紙が大好きな新聞社がkintoneでどうやってDX推進を図ったか解説した。

 十文字氏が所属するデーリー東北新聞社は、青森県の東半分と岩手県の県北を対象とした公称8万3000部の地方新聞を発行している。「東京に行くと、『デイリースポーツさんですか?』と言われます(笑)」(十文字氏)とのことで、地元以外では認知度が低く、やや悲しい思いをしているとのこと。情シスにあたるシステム局に所属する十文字氏は、社内システムの構築や運営、ITインフラの管理、デジタル版の運営などのほか、他社のDX支援まで幅広く手がけている・・・

〇〇が減ったら〇〇が増えた話

資材リンコム株式会社

橋本 未帆 氏

 資材リンコムは電柱やコンセント、鉄蓋、ケーブルなど情報通信建設工事に必要な資材を取り扱っており、従業員は約150名。2022年に関西の3支社と合併し、全国エリアをカバーできる体制になったという。北海道支店は17名で、きっちりした雰囲気の情報通信建設工事(通建)チームに加え、工具、安全用品、防寒具、防災対策用品など一般工事用品を販売する一般工事チームがあるという。(想定通り)橋本氏はくだけた雰囲気のある一般工事チームに所属している。

 通建チームは全拠点で稼働しているレギュラーチームなので、マニュアルもEDIも在庫もある。一般工事チームは一部の拠点でのみ稼働しているため、いろいろなものがイレギュラー。「オラ東京さ行くぞ状態。マニュアルもねえ、EDIもねえ、在庫もねえ。あるものはFAXと電話とメールだけ」(橋本氏)とのことで・・・

人を巻き込みながらの業務改善
 

株式会社北斗型枠製作所

渡邉 克史 氏

 1966年創業の北斗型枠製作所は福島県郡山市と岡山県長船市に工場を持つ製造業。同社が作っている型枠とは、コンクリート製品を作るための鋼製の枠を指しており、「プリンの容器のようなもの」。型枠の中にコンクリートを流し込んで固めると、縁石やテトラポッドなどのコンクリート製品になるという。

 今回登壇した型枠営業部の渡邉克史氏は、「最近は日本地図にダーツを指して行く場所を決めている」という営業メンバーでありながら、いつの間にかシステム担当になったという。会社全体で見れば営業部門は見積もりと発注、製造部門は設計、組み立て、加工、検査、総務経理部門は納品書や請求書の発行を担当していたが、kintone導入前は各部門でそれぞれシステムがあり、連携が取れていなかった・・・

※kintone AWARD 代表に選出されているため 登壇動画・講演資料はAWARD終了後に公開予定

50代と60代だけの小さな会社がみんなでまだまだ
イキイキ仕事するためのkintone活用術

株式会社アシスト

浅野 葉子 氏

 北海道釧路市でITサポートを手がけるアシスト代表取締役の浅野葉子氏。社員は6名、平均年齢57歳という年齢高めの地方企業は、業務と老いの課題に対して、どのようにkintoneを活かしているのか。

 「若くて、エネルギーあふれる渡邉さんのお話の次は、50代と60代だけの小さな会社のお話です」と挨拶したのは、御年65歳の浅野葉子氏。浅野氏は、千葉県大網白里市の出身で5人兄弟の3番目として生まれ、その後、親の転勤で北海道に移住。7歳から25歳までは札幌で暮らし、就職した北海道リコー(現:リコージャパン)ではオフコンのSEとインストラクターをやっていたという・・・

kintoneAWARD北海道・東北地区代表

すべての講演が終了後、決勝大会「kintone AWARD」に出場いただく地域代表を参加者からの投票で決めました。
見事、kintone AWARD 代表に選ばれたのは・・・

株式会社北斗型枠製作所
渡邉 克史 氏!

今年秋に開催予定のCybozu Days内でkintone AWARDを実施します。そちらもお楽しみに!

kintone hive sapporo MC

MCはサイボウズ株式会社 山本 祐弥 (やまもと ゆうや) がお送りしました。

ご講演いただいた登壇者の皆さま、当日ご参加いただいた皆さま
本当にありがとうございました!