講演レポート&登壇動画
職人の技をデジタル化しよう大作戦
フジ自動車工業株式会社
今井 明子 氏/大久保 利春 氏
名古屋市昭和区に本社を置くフジ自動車工業は、創業68年の整備会社。社員数140名の平均年齢は52歳と“少々お高め”(大久保氏)である。自動車に加えてフォークリフトの点検・修理も手掛けており、大久保氏、今井氏が所属するのもこのフォークリフト部門だ。
このフォークリフト部門では、現場だけではなく事務側も日々“職人的”な作業をしていた。管理業務の中核となっていたのは、エラーが起きても直せない古いシステムと複雑で種類も多いExcelファイル。すべてを使いこなすは難しく、一部の事務員しかできないような“技”が求められる。そんな業務に転機が訪れる。会社の休日が、年間で14日も増えたことだ。「みんなでやった!と喜んだのは束の間、だんだん現実が見えてきました。休日が増えるということは、稼働日が減る。でも売上は落とせない…」・・・
ひょんなことから始まる夢物語
桜和設備株式会社
清水 敦 氏
桜和設備は、東邦ガスグループの指定工事会社であり、名古屋市を中心としたエリアのガス・水道の管工事業を手掛けている。
現在、同社のkintoneユーザー数は58人で(2024年6月時点)、これはPC作業をする従業員全員になる。それ以外の現場の社員は、トヨクモの連携サービス「FormBridge」でkintoneにアクセス。これにより社内の申請や伝票は、ほぼデジタル化できているという。
同社がkintoneを利用し始めたのは、4年前。最初は、ガス事業部において工事管理システムとして導入した。それ以降、徐々に社内で適用範囲を拡げ、総務部、安全衛生、設備部、そして2024年6月に営業部で機器販売システムが稼働することで、晴れて全社でkintoneを利用する環境が整った・・・
※kintone AWARD 代表に選出されているため 登壇動画・講演資料はAWARD終了後に公開予定
キントーンで事務仕事を超効率化した話
株式会社山豊工建
高橋 加奈 氏
山豊工建は、昭和57年創業の設計・建築事務所だ。愛知県および岐阜県にて、個人住宅をメインに、注文住宅の新築やリフォーム、外構、解体・造成などを手掛ける。
kintone導入前の同社の課題は「とにかくお金がない」に尽きたという。営業がメインの会社であるため、実際にお金を生み出さないと経費を使わせてもらえない。もちろんシステム開発のための予算もなく、パソコンに慣れている社員も少なくて、新しいシステムの導入に否定的な社員も多かった。なにより効率化を誰もイメージできていない状況だった。
そんな中で、パソコンに一番強かった高橋氏は、「とりあえず効率化しよう!後はよろしく」と、上司から無茶振りをされる。文句を言ってもしょうがないということで、高橋氏が挑戦したのが、kintoneによるアプリ開発だ・・・
新卒社員が駆け抜けた3か月
〜爆速でDX道をゆく〜
山辺事務機株式会社
高井 涼 氏/竹内 まほ 氏
高井氏は、2024年4月入社、営業部所属でIT経験はまったくない。竹内氏も4月入社の営業部の同期で、同じくIT経験はない。2人が入社したのは、富山県高岡市にオフィスを構える山辺事務機。創業は昭和47年で、複合機の販売・メンテナンスやソフトウェアの導入支援、家具販売やリフォームなどを手掛ける。
話は2人の入社前にさかのぼる。大学4年生の最後の春休みに、会長から「有給のインターンシップという形で、入社までにkintoneのアソシエイト認定資格を取ってみませんか」と提案される。ちなみに同社は、kintoneのオフィシャルパートナーでもある。
もちろん、2人ともkintoneのことを知らなかった。「内心なにそれ?」(竹内氏)と不安を抱いたものの、3週間後の試験に挑戦してみること・・・
サイボウズ Officeからお引越し
kintoneではじめる 営業DX
清田産業株式会社
寺西 柚佳里 氏
清田産業は、名古屋に拠点を構える、1932年創業の食品原材料専門商社だ。主な事業は、食品原材料メーカーから仕入れた商材を、お菓子・パンメーカーなどに卸売りすることで、扱う原材料の数は1万点以上に上る。
そんな清田産業は、グループウェア「サイボウズ Office」のヘビーユーザー企業だった。2008年から15年にわたり同社を支え続けていたため、「全社員サイボウズ Officeなしでは仕事ができない」(寺西氏)状態だった。カスタムアプリの数は210個以上で、社員数よりも多い。あらゆる業務フローがカスタムアプリ上で構築されているため、まさにサイボウズ Officeは切っても切れない関係だった。一方、中途採用で入社した寺西氏は、サイボウズ Officeが業務の中核な状況に3つの課題を感じていた。
その常識 kintoneで変えませんか。
社内を変えた、伴走支援。
株式会社興和工業所
片山 美紀 氏
興和工業所は、もうすぐ創業80年を迎える総合エンジニアリング企業だ。主たる事業は「メッキ」であるが、ニーズに応じて金属の成形・溶接・塗装・組み立てなどあらゆる金属加工や表面処理を手掛ける。
同社のkintoneとの出会いは2017年、「基幹システムのデータを社外と共有したいけど、二重入力はしたくない…」という工場の要望から導入に至り、その変革をkintone hiveでも語った。片山氏が語るのは、その後のkintone普及への物語だ。
社外との情報共有にkintoneを導入した後に、他の工場からの要望を受けて説明会などを開き、5年半でアカウント数は120個、実運用アプリは200個と、kintoneの活用は広がっていた。客先とのデータ共有も増え、全社的にユーザー数も増えた・・・
kintone AWARD 東海・北陸地区代表
すべての講演が終了後、決勝大会「kintone AWARD」に出場いただく地域代表を参加者からの投票で決めました。
見事、kintone AWARD 代表に選ばれたのは・・・
桜和設備株式会社
清水 敦 氏!
今年秋に開催予定のCybozu Days内でkintone AWARDを実施します。そちらもお楽しみに!
kintone hive nagoya MC
MCはサイボウズ株式会社 三谷 菜穂美 (みたに なおみ) がお送りしました。
ご講演いただいた登壇者の皆さま、当日ご参加いただいた皆さま
本当にありがとうございました!