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kintone hive hiroshima vol.1 開催レポート
開催日:2024年4月10日 会場:ブルーライブ広島

講演レポート&登壇動画

盛大にしくじった人から
DXのリベンジ方法を学ぼう…の話

さくら税理士法人

蒲原 彰宏 氏

 1人目の登壇は徳島市にあるさくら税理士法人の蒲原彰宏氏で、テーマは「盛大にしくじった人からDXのリベンジ方法を学ぼう…の話」だった。

 kintoneの普及などDX推進を担当する総務課システム担当である蒲原氏はある時、役員から顧客マスターをkintoneに移して、繁忙期の進捗を管理したい、という相談を受けた。この時点では、kintoneは名前を聞いたことがあるくらいだった。

 既存の顧客マスターを精査したところ、顧客コードが重複していたり、存在しない顧客があったり、意味不明の項目があったりといろいろと問題が見つかった。アンケートの結果も入っており、その情報も必要だという・・・

kintoneで追求する、ミッション

株式会社クレーンメンテ広島

鳴谷 浩一 氏

 クレーンメンテ広島は東広島市に本社を構える、創業45年のクレーンメンテナンス企業。天井クレーンの保守点検や修理、設置などを手掛ける。天井クレーンのメンテナンスは法令で定められており、その作業を受託している。従業員は、現場のサービスメンバーが6人、バックオフィスが3人の計9人からなる企業だ。

 クレーンメンテ広島が掲げるミッションは、「作業に影響の出る突発修理ゼロを目指すこと」だ。モノづくりの現場でクレーンが動かなくなると、作業が止まってしまう。同時に、突発修理が発生すると、メンテナンス業者にも緊急連絡が来て、今手掛けている仕事を中断しなければならない。さらに、クレーンが止まっていると、修理やメンテナンスのために危険な作業が発生することもある。つまり突発修理は、顧客側にもメンテナンス側にもデメリットしかないというわけだ・・・

職人の垣根を越えるkintone
〜金田コーポレーションの1年間のあゆみ〜

金田コーポレーション株式会社

岡本 美咲 氏

 岡山県玉野市に本社を構える金田コーポレーションは創業1947年、今年78年目を迎える老舗の鉄工所で、製鉄所や発電所の大型プラントなどを製作する。同市内に3つの工場があり、中国の大連にも合弁会社を抱え、従業員数は40名、外国人やシニア、女性と多様なメンバーが活躍している。

 kintone導入以前は、職人たちは日報を手書きしており、その日報は毎日1時間かけて工事管理ソフトへの手入力していた。読みにくい文字も多く、転記作業の負荷は大きかったという。業務改善は喫緊の課題だったものの、システム化には条件が二つあり、なかなか手を付けられなかった。1つ目の条件が、電子機器の操作に不慣れな職人でも受け入れられること。2つ目の条件が、従来から利用している工事管理ソフトと連携できることだった・・・

新生 大原美術館 やってみよう!

大原美術館

玄馬 寛子 氏

 大原美術館は1930年に岡山県倉敷市に設立され、日本で初めて近代西洋美術を展示した私設の美術館となる。創設者はクラレやクラボウ、中国電力、中国銀行などの社長を務めた実業家である大原孫三郎氏。自身がパトロンとして支援し、設立前年に死去した洋画家・児島虎次郎氏の収集した美術品を展示するために開館された。初期の代表的なコレクションには、モネの「睡蓮」、エル・グレコの「受胎告知」など超有名な作品がある。「水連」は児島氏が直接モネのアトリエに出向き、画家のモネ本人と直談判して購入したものだ。

 大原美術館は珍しい収益モデルをとっている。通常、私立美術館は母体となる企業が支援・運営、公立の美術館は国や自治体が支援しているが、大原美術館は観光地にあるという立地条件で、入館料収入だけで運営を続けてきた。しかし、コロナ禍で入館収入がゼロになるという大打撃を受けてしまう・・・

介護業界をkintoneで変えてみよう!

株式会社LILE THE STYLE

谷川 実 氏/木原 隆太 氏

 LILE THE STYLEは、広島市東区にて2014年に設立。訪問介護や訪問看護、デイサービス、サービス付き高齢者向け住宅などの介護事業を展開し、従業員21名を抱える。社名であるLILE THE STYLEの「LILE」は、“LIGHT(光)”と“SMILE(笑顔)”を組み合わせた造語であり、明るく笑顔で長く楽しく過ごせるように、という想いが込められている。

 同社は、2021年にkintoneを導入し、2022年4月から介護DXプロジェクトをスタートしている。ある日突然、谷川氏がプロジェクトの管理者に、木原氏がkintoneの制作担当に任命されたという。

 これまで同社の介護現場では、利用者の記録を手書きでつけ、スケジュール管理は壁に貼った大きなカレンダーに書き込んでいた。業務の情報も各自がファイルに記録して書庫に収めており、とてもアナログな世界だった。しかし、それ以前の大きな問題を抱えていたという・・・

※kintone AWARD 代表に選出されているため 登壇動画・講演資料はAWARD終了後に公開予定

誰ひとり取り残さないDXを目指して

大山乳業農業協同組合

今吉 正登 氏

 大山(だいせん)乳業農業協同組合は昭和21年に設立された農協で、牛乳や乳製品、菓子、アイスクリームなど、多岐にわたる製品を販売する。西日本を中心に展開するが、主力製品の「白バラ牛乳」や「白バラコーヒー」は、首都圏の有名スーパーでも取り扱っている。

 今吉氏は畜産大学を卒業し、酪農指導員を33年務め、酪農家の経営指導や飼養環境の改善などに日々取り組んでいる。今吉氏はITのバックグラウンドはないが、2000年ごろから鳥取県の約6000頭の乳牛をデータベース化して、乳牛の健康管理に役立てているという。

 「これまで独学で業務改善を進めてきたのですが、やはり内製化と属人化が起きます。自分ひとりでやってしまうと、後継者が育ちません。そして、いわゆるブラックボックス化してしまいます」・・・

スペシャルトークセッション

トークセッション企画として『エバンジェリストが解説!「実際の失敗から学ぶ kintone 活用のヒント」』を同時開催!kintone hive のキラキラした事例の裏には、数々の失敗事例も眠っています。そこで、4人の kintone エバンジェリストの方にご登壇いただき、過去経験した生々しい失敗事例について語っていただきました。事例を通して、業務改善に挑む担当者が陥りがちな失敗を避けるヒントを共有いただきました!

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kintone AWARD 中国・四国地区代表

すべての講演が終了後、決勝大会「kintone AWARD」に出場いただく地域代表を参加者からの投票で決めました。
見事、kintone AWARD 代表に選ばれたのは・・・

株式会社LILE THE STYLE
谷川 実 氏/木原 隆太 氏!

今年秋に開催予定のCybozu Days内でkintone AWARDを実施します。そちらもお楽しみに!

kintone hive hiroshima MC

MCはサイボウズ株式会社 西尾 陽平 (にしお ようへい) がお送りしました。

ご講演いただいた登壇者の皆さま、当日ご参加いただいた皆さま
本当にありがとうございました!