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kintone hive fukuoka vol.10 開催レポート
開催日:2025年6月17日 会場:Zepp福岡

講演レポート&登壇動画

※登壇動画は2026年5月末までの期間限定公開となります

株式会社ワールドスタッフィング

田口 勇貴 氏

「子供が熱でも仕事を続けられた」 
kintoneで築いた在宅ママ5割のフルリモート営業組織

 「子どもが熱を出しても、仕事を続けることができました」 ―― 福岡のアウトソーシング企業は、在宅ママワーカーが50%を占めるリモート営業チームをkintoneで構築。さらに、新卒社員が3週間で100件の商談を獲得するなど、誰もが「トップ営業」になれる仕組みを作り上げた。

 トップバッターを務めたワールドスタッフィングの田口勇貴氏は、kintoneで運用するフルリモート型の営業チーム構築までの道のりとkintoneアプリの工夫を披露した。

 ワールドスタッフィングは福岡県に本社を構える、人材サービスやアウトソーシングを手掛ける企業だ。田口氏は、法人営業を代行するインサイドセールスBPO部門に所属している。

 田口氏は、冒頭、「労働は誰のためのものか」と投げかける。現在の日本は、労働人口の減少によって、深刻な人手不足に直面している。一方で、育児や介護、家庭の事情による地方移住などの理由で、「働きたくても働けない」「働くことを諦めた」人も数多く存在する…

株式会社オフィスソリューションズ北九州

久保田 祐史 氏/祐徳 辰弥 氏

社員の「あったらいいね」をkintoneで叶えているうちに、DX認定を取得していた話

 「顧客管理をしないと会社の将来はない」 ―― この強い危機感から始まったオフィスソリューションズ北九州のkintone活用。顧客管理を含めて、社員の「あったらいいね」をkintoneで実現していくことで、経済産業省が定める「DX認定」の取得にまでつながった。

 2番手で登壇したオフィスソリューションズ北九州(OSK)の久保田祐史氏と祐徳辰弥氏は、現場の課題を解決するkintoneアプリ作成の歩みを語った。

 OSKは、「オフィスの改善」を軸に、企業の課題解決をワンストップで提案する地域密着型の企業だ。九州の玄関口である福岡県北九州市小倉を拠点に、複合機やパソコン、ビジネスフォンの保守サービスから、オフィス家具の提案、そしてkintoneの伴走サービスまで手掛けている。

 代表取締役を務める久保田氏は45歳。リコージャパンを経て、2013年にOSKへ入社し、10年後に代表に就任した…


NPO法人抱樸

蔦谷 暁 氏

職員を孤立させないkintoneの「疑似オフィス」
“誰も見捨てない”理念はシステム開発にも宿る

 「“孤独”に寄り添うはずの支援員が“孤独”を抱えていました」 ―― 困難を抱える人々に対して、伴走支援を続けてきたNPO法人抱樸(ほうぼく)。kintone導入以前は、情報共有とコミュニケーションを担う基盤がなく、他部門の動きが不透明な中で被支援者と向き合っていたという。

 3番手で登壇したNPO法人抱樸の蔦谷暁氏は、“誰も見捨てない”という同法人の理念が反映されたkintone活用について披露した。

 NPO法人抱樸は、「誰もが見捨てられない社会」の実現を目指し、30年以上前にホームレス支援から活動を開始した。今では、子どもや高齢者、障害を持つ人、刑務所出所者など、様々な困難を抱える人々に対して、全29事業を通じた伴走型支援を展開している。

 例えば、蔦谷氏が勤務する「地域生活定着支援センター」は、生活に不安がある刑務所出所者を、地域の福祉サービスにつなげる機関である。対象者には、親からの虐待、学歴や就労歴の不足、潜在的な障害など、様々な困難が複雑に絡み合い、犯罪に至ってしまった人々が含まれる…

株式会社福岡イエローハット

佐藤 和也 氏

ライバルは“電卓” 現場の不満を跳ね返した
福岡イエローハットの「タイヤ商談アプリ」

 「みなさんは、所有する車の“タイヤの状態”を知っていますか」 ―― 現在、タイヤ点検を担ってきたガソリンスタンドが、ピーク時の半数以下にまで激減、危険なタイヤで走る車が増えているという。このような状況を受け、福岡イエローハットでは、タイヤ販売員の育成・増強に乗り出した。

 4番手で登壇した福岡イエローハットの佐藤和也氏は、短期間でタイヤ販売員を即戦力にするためのkintoneによる「仕組み」づくりについて披露した。

 福岡イエローハットは、福岡県内に17店舗を展開しており、カー用品の販売や車検、自動車整備など、地域に密着したカーライフサポートを手掛けている。佐藤氏は、車が好きが高じてイエローハットに入社、5年前に同社の代表取締役に就任した。

 佐藤氏は冒頭、「自身の車のタイヤの状態をご存知でしょうか。実は、非常に危険な状態で走っている車が増えています」と語りかける。実際に、信号待ちや駐車場で見かけるタイヤは、「よくこの状態で走っているな」と感じるものさえあるという…

大英産業株式会社
柚田 耕太郎 氏/
江﨑 菜那 氏

現場を回ってkintoneアプリを“ライブ改善”
対話と行動の積み重ねで全社員がDXの担い手に

 「kintoneを活用するのに専門知識は必要ありません。大切なのはコミュニケーションとアクションです」―― 基幹システムの刷新から始まった大英産業のkintone活用。ヒアリングをしながらその場でアプリを修正する“ライブ改善”など、現場との対話と行動の繰り返しが、やがて全社員を巻き込んでいく。

 ラストを飾った大英産業の柚田耕太郎氏と江崎菜那氏は、元営業の文系コンビが現場と対話を重ねることでたどり着いた全社員の“DX人財化”について語った。

 大英産業は福岡県北九州市に本社を構える総合不動産会社である。創立57期目を迎え、社員数は約500人。九州や山口地方において分譲マンションや戸建て、リフォーム済み住宅事業などを展開している。

 今回登壇した柚田氏と江崎氏は、ともに大学の文系学部を卒業後、戸建てとマンションの営業を経験し、現在はシステム担当として活躍している。そんな二人がDXに着手する前の大英産業の課題を、江崎氏は「五七五」で振り返った…

※kintone AWARD 代表に選出されているため 登壇動画・講演資料はAWARD終了後に公開予定

スペシャルトークセッション

 トークセッション企画として『一人で悩まんでよかよ!キンコミがついとーけん。』を同時開催。kintoneのオンラインコミュニティである「キンコミ」には、各ユーザーが持っている「kintoneの活用ノウハウ」が数多く投稿されています。今回のセッションでは、キンコミユーザーでkintone hiveの登壇経験もある井上さんにご参加いただき、キンコミの効率的な活用方法をご紹介いただきました。キンコミに実際に投稿された事例をベースに、すぐにでも使える具体的な活用方法を教えていただき、大変参考になりました!

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kintone AWARD 九州・沖縄地区代表

すべての講演が終了後、「kintone AWARD」に出場いただく地域代表を参加者からの投票で決めました。
見事、kintone AWARD 代表に選ばれたのは・・・

九州・沖縄地区代表は 大英産業株式会社 柚田 耕太郎 氏/江﨑 菜那 氏!

今年秋に開催予定のCybozu Days内でkintone AWARDを実施します。そちらもお楽しみに!

ご講演いただいた登壇者の皆さま、当日ご参加いただいた皆さま
本当にありがとうございました!